早く頂戴!

〝ニンジン出しなさい!〟と、柵に前足を掛けてチョウダイポーズの挙句にニンジンが出てこないとなると〝なんて使えないオッサンなの!とっとと帰って!〟と言う按配。

その癖、夕方まだ明るいのに腹時計はキチンと機能しているようで大体5時を過ぎてシエルが席を立つと〝ご飯の時間ね!オジサン、早く頂戴!好きよ!〟とか愛想を振りまき始めるが、うさぎの小僧のよつば如きに侮られては人間界の沽券にも拘わるので7時近くまでは夕食にしない。
それがどうしても気に入らないらしく、〝サブちゃんはもうジジーだからアタイがサブちゃんの分食べるわ!〟と毎日、権利を主張している。
が、シエルも母ちゃんもその期待には応えないのでいつもブンむくれている。

大体、よつばの方が若いのにメタボ気味で食事量が制限されてサブより少し少ないのだ。
そんなことは露知らず、いつもサブより先に食べ終えて柵越しのサブのエサを物欲しそうに見ながら不満顔である。
だから食後に柵がオープンして共同陣地に入り込めるようになると真っ先にサブの食事用お椀に飛んでいき、ペレットが一粒でも残っていないか徹底的に舐め回し、空であることを確認すると本当に残念そうにして仕方無くサブと遊ぶ。
そのせいか、最近ではサブに随分強く当たっていて〝ジジーはとっとと逝っちまえ!〟ぐらいの勢いでサブをいたぶっている。